
Bくん、最近よく聞くAdobe Firefly、気になってるんです。でも「生成クレジット」の仕組みとか、Adobe Fireflyの料金プランが少し複雑そうで、いまいち踏み出せなくて…。



お、A君、良いところに目を付けたね! 任せてよ、A君!
その「生成クレジット」の仕組みや気になるAdobe Fireflyの料金、商用利用のルールまで、この記事で僕が世界一分かりやすく解説してあげる!
これを読めば、君も今日からAdobeFireflyマスターだよ!
Adobe Fireflyは「いつもの作業」を効率化させるマルチ機能





まず結論からお願いします!
Adobe Fireflyって、一言で言うと何なんですか?



OK!
結論から言うと、Adobe Fireflyは「PhotoshopやIllustratorなど、いつものAdobeソフトに搭載された、魔法のような生成AI機能群」だね。



新しいアプリ、というよりは「機能」なんですね!



そういうことさ!
もちろんFirefly単体のWebアプリもあるけど、Fireflyの本当のすごさは、普段の作業を中断することなく、Photoshopのレイヤー上やIllustratorのアートボード上で直接AIの力を借りられることにあるんだ。



Midjourneyみたいな他の画像生成AIだと、画像を作って、保存して、Photoshopに読み込んで…って手間がかかるだろ?
Fireflyはその手間が一切ない。
これが最大の強みなんだよ。


Adobe Fireflyの基本的な使い方と主な機能
では、ここからはそのFireflyで具体的に何ができるのか。
主な使い方をいくつか見ていこう!
WEBやアプリから、テキストのみで画像を生成する


これは一番イメージしやすい機能だね。
「テキストから画像生成」は、その名の通り「夕焼けの海辺を走る犬」みたいな文章(プロンプト)から、リアルな写真や、様々なテイストのイラストを生成してくれる機能さ。
因みに、標準機能無制限ユーザーになると、何枚でも生成可能!(僕と運営者も数日気づかなかった)
Ultraモデルやサードパーティモデルを使わない限り、クレジットの消費量がゼロになる。
つまりプロンプトを何度でも試せるから、AIに絵をたくさん描いてほしい場合は、Standardプランを契約するとおすすめ。
FireflyのWebサイトやモバイルアプリ(iPhone、Android)で簡単に試せるよ。
テキストプロンプトにチャレンジしてみたい場合は、以下の記事で予習復習ができるから試してみてね♪


動画をテキストで作る


WEBサイトまたはアプリから動画を生成できるよ!
使い方は解説が要らないほどシンプル。
日本語でプロンプト(自然言語)を入れて、ポチッとするだけで以下のお猿さんが温泉に入っている動画が作れちゃう。
動画生成はプレミアム機能といって制限付き。
AdobeFireflyモデルの生成コスト
540p | 100クレジット |
720p | 250クレジット |
1080p | 500クレジット |
Creative Cloudプランや、FireFly以外のサブスクに入っている人は何回か無料でお試しできる。
- AdobeFirefly Standardプランふくめそれ以上のプラン
- Creative Cloud エンタープライズ版 Pro コンプリートプラン
- Creative Cloud Pro Plus コンプリートプラン
- Creative Cloud エンタープライズ版 Pro Firefly 単体プラン
上記のどれかを契約することで使用することができるよ。(詳しくは、のちほど説明するね)
ただし、クレジットの消費量が高めだから、使いすぎには注意が必要。
Photoshopの「生成塗りつぶし」の使い方


Photoshopに搭載されて、世界中のクリエイターが驚いた機能、「生成塗りつぶし」。
画像の中の不要なものを一瞬で消したり、逆に何もないところに新しいオブジェクトを違和感なく追加したりできるんだ。
例えば、集合写真で一人だけ消したり、風景写真に虹を追加したり、なんてことが数秒でできちゃう。



試しに、僕を月面に立たせてみよう。





わ、Bくん、本当に月に行ってきたの?ってくらいリアル!



でしょ? すごいよね。
僕の画像はほんの少し加工しているけど、背景一発で作ってくれたんだよ。こりゃたまげる。
Illustratorでベクター画像を作成する方法


Adobe Illustratorでベクター画像を生成するときにはコンテキストメニュー、もしくはオブジェクト
→ ベクターを生成
を選択すると、以下の画像の通りの画面が出てくるんだ。


自分の目的に近いベクター画像を作るにはプロンプトが必須!
でも何を描いたら良いのかわからない人向けにも優しいサンプルプロンプトが用意されているんだよね。
プロンプトを入力したら、どんな色合いにしたいのか?とか。
オブジェクトの複雑さはどれくらいか?とか。直感的なUI(画面)操作で好みの設定ができる!


コレジャナイや。ってなっても、生成ボタン
を押すと、また3つ生成してくれるんだ。





完成!
こんな感じで呼び出すことができるSVGにしてみたよ。



ベクター画像を手軽に作れちゃうとか、どんな世界線にいるんだろうって思っちゃいます……
Fireflyの「生成クレジット」の仕組み



たくさん使い方はなんとなく分かりました!
でも、一番よくわからないのが「生成クレジット」なんです…。使うたびにお金がかかるってことですか?



そこが一番大事で、一番誤解されやすいポイントだ。
Fireflyのクレジットシステムは、スマホの通信量みたいなものだと考えると分かりやすいよ。
そもそも「生成クレジット」って何?
生成クレジットは、FireflyのAI機能を使うために消費されるトークン(利用権)のこと。
AI、特に動画生成みたいな複雑な処理は、サーバーにすごく負荷がかかる。
その計算コストを支払うための仕組みなんだ。
契約しているプランに応じて、毎月一定数がチャージされるイメージさ。
「標準機能」と「プレミアム機能」の違い


AdobeFirefly image4Ultraの消費量は20クレジット。
先程も書いたけどAdobeFireflyのStandard含めたプラン以上だと、AdobeFirefly image4は生成無制限だから
たくさん生成するならAdobeFirefly image4で生成しよう。



Fireflyの機能には、実は2つのレベルがあるんだ。
標準機能 | 画像生成や生成塗りつぶしなど、基本的な機能。 有料プランなら、クレジットを使い切っても低速モードで実質使い放題になる。 |
---|---|
プレミアム機能 | 動画生成や高品質な画像モデル(Ultra)の使用など、特に高コストな機能。 これはプランに関わらず、使うたびに必ずクレジットを消費する。 |
- AdobeFirefly Standardプランふくめそれ以上のプラン
- Creative Cloud エンタープライズ版 Pro コンプリートプラン
- Creative Cloud Pro Plus コンプリートプラン
- Creative Cloud エンタープライズ版 Pro Firefly 単体プラン
上記のリストに乗っているプランを契約している場合、標準機能と呼ばれるものは無制限に使えるよ。



なるほど!
Photoshopでの画像編集みたいな「標準機能」は、有料プランなら使い放題。
でも、動画生成みたいな「プレミアム機能」は、都度クレジットが必要になる、っていうことですね!



その通り。
でもプランが複雑だと思うから、きっと見直しが入ると思う。
もうちょっと見やすい形態にしてくれると助かるよね。
動画と動画編集のクレジット消費量


2025/06/21現時点のAdobeFirefly公式Q&Aから一部引用しているよ
*マークがついているのものは、Creative Cloud エンタープライズプラン専用
FireFly動画 24 FPS / 1080p | 1動画 500クレジット |
---|---|
FireFly動画 24 FPS / 720p | 1動画 250クレジット |
FireFly動画 24 FPS / 540p | 1動画 100クレジット |
動画を翻訳&音声を翻訳 | 5 クレジット/秒 |
翻訳とリップシンク* 4K | 15 クレジット/秒 |
翻訳とリップシンク* 1080p | 10 クレジット/秒 |
Image Model 4 Ultra | 1 画像生成 20 クレジット |
Premiere Pro での生成延長 30 FPS / 4K | 限定期間中はクレジット無料、その後は 1 秒あたり 175 クレジット |
Premiere Pro での生成延長 30 FPS / 1080p | 限定期間中はクレジット無料、その後は 1 秒あたり 125 クレジット |
Premiere Pro での生成延長 30 FPS / 720p | 限定期間中はクレジット無料、その後は 1 秒あたり 75 クレジット |
Premiere Pro での生成延長 24 FPS / 4K | 限定期間中はクレジット無料、その後は 1 秒あたり 150 クレジット |
Premiere Pro での生成延長 24 FPS / 1080p | 限定期間中はクレジット無料、その後は 1 秒あたり 100 クレジット |
Premiere Pro での生成延長 24 FPS / 720p | 限定期間中はクレジット無料、その後は 1 秒あたり 50 クレジット |
パートナーモデル(外部の画像AI)のクレジット





パートナーモデルっていうのは何ですか?それもクレジット消費が違うんですか?



良いところに気づいたね!
FireflyはAdobeのAIだけじゃなくて、GoogleやOpenAIみたいな外部のすごいAIも呼び出して使えるんだ 。
でも、それぞれ料金体系が違うから、この表でしっかり確認しておこう!


ややこしいけど、特定のプランのみしか対応していないものもあったり。
もうちょっと使うための人のためにWEBサイトを工夫して欲しいね。
高性能と言われている画像生成AIモデル「Flux1.1」なんかは現在はFireFly Boardsでしか使えない。
クレジットを使い切ったらどうなるの?



プランによって違うんだ。
無料プランの場合
クレジットが0になると、次の月までAI機能は完全にストップする 。
有料プランの場合
標準機能は、スマホの通信制限みたいに速度は遅くなるけど、引き続き使える 。
プレミアム機能は、完全にストップする。使うには追加でクレジット(Fireflyプラン)を買う必要があるんだ 。
あなたに最適なのは?料金プランの選び方ガイド





仕組みは分かりました!
じゃあ、僕みたいな使い方だと、どのプランを選べばいいんでしょうか?



よし、じゃあ料金プランを比較してみよう。
Fireflyには「Firefly専用プラン」と、
Photoshopなんかに付いてくる「Creative Cloudプラン」があるから、自分の使い方に合わせて選ぶのが大事だよ。
Firefly専用プランとCreative Cloudプランの比較
Firefly 無料プラン | 月25クレジット 。 まずはFireflyを試してみたい初心者向け。 |
---|---|
Firefly Standard FireflyProプラン | Standard:2,000クレジット Pro:7,000クレジット サードパーティ画像を生成AIモデルや、動画生成などプレミアム機能を本格的に使いたい人向け。 |
CC フォトプラン | 月100〜500クレジット 写真の編集がメインで、たまに生成塗りつぶしを使う写真家向け。 |
CC 単体プラン (Photoshop等) | 月500クレジット 特定のAdobeソフトをメインに使い、その中のAI機能で作業を効率化したいデザイナー向け。 |
CC コンプリートプラン | 月1,000クレジット 複数のAdobeソフトを使うクリエイターで、主に画像生成を使いたい人向け。 |
A君みたいに、主にPhotoshopでの画像編集を効率化したいなら、今のCCプランに含まれるクレジットで十分楽しめるはずだよ。
でも、もし動画生成をやりたくなったら、その時はFirefly専用プランの追加を検討する、っていうのが賢い選択だね。
仕事で使う前に知っておきたい商用利用と著作権の話



会社の業務で使うとなると、法律的な部分も気になります。Fireflyで作った画像って、商用利用できるんですか?



ビジネスで使うなら一番大事なポイントだね。
Adobeもそこはすごく意識していて、「商業的に安全」に使えるように設計しているんだ 。
動画を見てみるとどれくらい配慮して生成AIモデルを作っているのかよくわかるよ。
Fireflyで作った画像は商用利用できる?



法人でも安全で問題なくできる!
ただし、ベータ版と表示されている機能で作ったものはダメ。
それと、無料プランだと「透かし」が入るけど、これが入ったままでも商用利用は可能だとされているよ(プロの仕事では使いづらいけどね) 。
著作権は誰のものになる?



ここも重要だ。
Adobeは「ユーザーが生成したコンテンツの所有権はユーザーにある」と明言している。
ただ、法的な話になると少し複雑で、アメリカの著作権局は「AIが作っただけのものは著作権保護の対象にならないかも」という見解なんだ 。 つまり、AIが作った画像をそのままロゴとかに使っても、他人が真似するのを法的に止められないリスクがあるってこと。
日本の著作権法とアメリカの著作権法は異なっているため、本当に心配なら弁護士に聞くと良いよ。
間違えても専門性の正しい知識をトレーニングをされていないモデルの、GeminiやChatGPTなどに聞いちゃダメだよ。資格をもってない人間に話をするくらい、意味がないからね。
日本では創造性を持ったものであれば著作物として認められる。
ただし、◎◎に似ているといった類似性に関して訴えられた場合、自己責任。
面倒でも類似性がないか調べることが大事だね。



よし!
このキリンさんもAdobeFireflyで生成して加工したんだけど、広いネットの海で類似性がないか見てみよう。







問題なさそうだね。
法人向けの「IP補償」って本当に安心?



法人プランには、著作権侵害で訴えられた時にAdobeが守ってくれる「IP補償」があると聞きました。



その通り。でも、これには重大な制限があるから注意が必要だ。 この補償は、Fireflyが生成した「生の(raw)アセット」にしか適用されないんだ 。



生のアセット?



そう。
つまり、君がPhotoshopでその画像を少しでも修正・変更したら、もう補償の対象外になる。 あくまで「Firefly自体が、他人の著作権を侵害するようなものを直接生成しませんよ」というAdobe側の保証であって、君がどう使うか、どう編集するか、という部分のリスクはカバーしてくれないんだ 。
つまり、「はかどるAI研究所」の画像はすべて、運営者の責任の上で生成して加工して載っけている、ということになるね。
まとめ
- AdobeFireflyのプランと、Adobe Creative Cloudのプランは別
- 生成AIのコストはそれぞれ違うので、要注意
- AdobeFirefly Standardプランに入るとAdobeFirefly image4が使い放題
- 生成物の著作権侵害のリスクを常に頭に入れておこう
- IP保証は無編集で適用される



Bくん、ありがとうございます!Fireflyの使い方から、複雑なクレジットや料金、法的な部分まで、すごくクリアになりました!



よかった!Fireflyの本当の価値は、単体の性能じゃなくて、君が毎日使っているAdobe Creative Cloudのワークフローに、いかにスムーズに溶け込んでいるか、という点にあるんだ。



たしかに。Photoshopから離れずにAIが使えるのは、すごく魅力的です。



だろ?
大事なのは、自分の仕事のスタイルに合わせて、最適なプランを選ぶこと。
そして、AIはあくまで「優秀なアシスタント」だと理解して、最終的な判断やクリエイティブな仕上げは、君自身の力で行うことだ。
さあ、Fireflyを最高の相棒にして、君のクリエイティブワークをどんどん「はかどらせて」いこうね!